あいのそのブログ

園長先生のお部屋~そんなあ、えらくふるいはなしやん

2022.07.06

年長のひとクラスに絵本を読むことになりました。みんなの前にすわって、見せた1冊の表紙。昔話です。それを見て出たひとこと、「ふるいはなしやあ」。可愛い絵にした絵本ではなく、これぞむかしばなし!という絵なのでそんなひとことが、でしょうか。「みるなのくら」の始まり始まり。1月の蔵から毎月、お正月、節分、桃の節句、花見、端午の節句、田植え、そして7月はたなばた。この7月の絵を見てほしいなとの思いでの紹介です。夏はなつまつり、秋はあきまつりと続きます。

11まで、蔵を開いて中を見てもいいが最後は開かない、で「みるなのくら」、見るなですね。

終わると質問が続きます。「どうしてむかしのひとはおまつりばっかりなの?」、いやあなかなかの質問、心を込めて説明を。みんなで力を合わせて手をつないでお隣同士助け合って生きていっていたから、「ハレ」と「ケ」と言われたように、ハレの非日常,ケの日常、これは話してませんが、貧しかったりお互い身を寄せ合うから協力して、ハレの集まりを楽しむ、隣同士で日常を支え合うのが多かったということですね。

納得!という顔に続き、「だめと言われてもどうしても見たい」などとの意見も出ます。可愛いですね、面白くて大好きな、子どもとの応答の時間を終え、廊下に出て事務所に戻ろうとしました。その時に先に出ていた一人男の子がトイレから顔を出し、「ぜったいみたい!」。最後は約束を破ったから、なんにもなくなってしまった。女の人は飛んでいってしまった、そんな話の運びに「つるにょうぼうやな」なんて声も聞こえたのですが、「見たい!」という気持ちを抑えられない、まあ素直な思いを正直に表す素敵な子どもたちでした。